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2017.03.29
体にしこりを見つけたらー細胞診検査ー
こんにちは!
少しずつ暖かくなってきましたね!
花粉症に悩まされている今日この頃です・・・。診察中のくしゃみ、鼻声をお許しください。
さて、今日は、体にしこりを見つけたときの細胞診検査について。
わんちゃん、ねこちゃんをはじめすべての動物たちの体にはしこりができることがしばしばみられます。
体にしこりが見つかった場合、そのしこりが腫瘍の可能性が高いのか、それとも腫瘍以外のしこり(炎症による腫れや膿瘍、血腫など)の可能性が高いのか、を知ることがその後の検査や治療を選択、決定する上で重要になってきます。
腫瘍は多くの種類があり、大きさ、形、色、発生しやすい部位などは腫瘍によって様々です。
見た目だけでは、そのしこりが腫瘍なのかそれともそれ以外のものなのか、また腫瘍の場合良性なのか悪性なのかを確実に判断することは不可能です。
これらを調べるための最初のステップとして、細胞診検査という方法があります。
この細胞診検査は、注射用の細い針をしこりに刺して、そのしこりの細胞の一部を採取します。そして採取した細胞を染色し、顕微鏡で観察します。
また、体表のしこり以外に、リンパ節や肝臓などの臓器、胸水、腹水でも実施することがあります。
一部の細胞からの検査のため、100%判断のできる検査ではありませんが、多くの場合全身麻酔をかける必要がなく、負担の少ない検査になりますので、しこりを見つけた際には実施することを検討してあげるといいと思います。
腫瘍診療のページも参考にしてみてください。
早期発見、早期治療が大切です。しこりを見つけたら早めに動物病院に相談してくださいね。