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2018.07.04
犬の膿皮症
こんにちは!
サッカー日本代表負けてしまいましたね(T_T)でもとても楽しませてくれました。本当にお疲れさまでした!
さて7月に入り外は着々と暑くなってきました。これからの季節わんちゃん達にとって悩まされることが多いのは皮膚病です。その中でも最もよくみられるのが「膿皮症」です。今日はその膿皮症についてお話します。
膿皮症はブドウ球菌などの細菌によって起こる皮膚の細菌感染症です。皮膚の表面には通常でも細菌が存在しており、皮膚のバリア機能によって感染を防いでいます。しかし、様々な原因で皮膚の抵抗力が落ちることにより、細菌の侵入を許し、感染が生じてしまいます。またアレルギー性皮膚炎やホルモン疾患など他の病気が要因になることもあります。
膿皮症の時にみられる皮膚の症状は、発赤、発疹、脱毛、膿疱、かさぶたなどです。感染が深部に及んだ場合は、腫れて痛みがみられることもあります。これらの症状は、脇、股、背中、足先の指の間などによくみられます。
膿皮症の治療は、原因菌に効果のある抗生物質を投与することや殺菌作用のある薬用シャンプーによる洗浄です。中には治療に選択した抗生物質に対して細菌が耐性を持っていて、治療がうまくいかないことがあり、その場合は培養検査や薬剤感受性検査を実施して、原因菌や有効な薬剤を調べます。また他の病気が要因になっている場合は、その病気の治療も必要となるため注意が必要です。
皮膚病の予防や悪化を防ぐためには、飼育環境やスキンケアを見直すことも大切ですので、皮膚病でお悩みの方は動物病院に相談しましょう。快適にこれからの季節を乗り切りましょうね(^^)