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2018.03.16
犬の直腸腫瘍摘出手術
こんにちは!
外は少しずつ暖かくなってきましたね(^^)嬉しいことではありますが、私にとっては目と鼻がグシュグシュなつらい季節でもあります…。診察中のくしゃみをお許しくださいねm(__)m
さて、今日は先日実施した直腸腫瘍の摘出手術のお話。
今回のわんちゃんはなかなか治らず繰り返す血便で来院されました。他院で内服治療をしていたようですが、すっきり治まらない様子でした。
今回の血便では主に真っ赤な鮮血がみられていたため、大腸からの出血が強く疑われました。(ちなみに胃や小腸からの出血の場合、黒いタール便が認められます。)
ということで直腸をよく触診したところ、肛門から1㎝くらい入ったところに小さく隆起した腫瘤が確認されました。
ここからの出血で間違いないようだったため、切除手術を実施することになりました。
手術時には、もう1ヵ所硬く周囲と少し色の違う小さな腫瘤を認めたため、同時に摘出しました。
そして、病理組織学的検査の結果、それぞれの腫瘍は完全に切除はできているようでしたが、悪性の直腸癌でした。
ちなみにCT検査や内視鏡検査では、他に発生はみられず、転移も確認できませんでしたが、これからも再発、転移の確認を定期的にしっかりとやっていく予定です。
おうちの子の気になる下痢や血便は、きちんと動物病院で診察を受けましょうね。