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岐阜県岐阜市の犬・猫の診療ならみのわ動物病院「ノギという異物」ページ


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2017.06.29

ノギという異物

こんにちは!

狂犬病の予防接種やフィラリア予防の開始時期が少し過ぎ、動物病院は落ち着いてくる時期なんですが、最近は体調の悪いわんちゃん、ねこちゃん達の来院が増えてきています。みなさんもこの梅雨時のムシムシした時期、体調には気をつけましょう。

さて今日は、最近遭遇した、前肢から突然出血して来院したわんちゃんのお話です。

実際に見てみると、指と指の間が著しく腫脹していました。とても違和感がありそうで、きっと気になって舐めてしまっているんだろうなというのが容易にわかる程の状態でした。

舐めてしまうような指間炎を起こす原因は、アレルギー、感染、寄生、ストレス、外傷など様々です。

今回の原因はなんと「ノギ」でした。

というか、みなさん、ノギってご存知ですか?

ノギは、芒って書くんですが、イネ科の植物の棘状の突起を持つ先端部分のことです。

今回、腫れている部分をよく触診してみると、内部に少し硬いものが触れました。もしや、と思って硬く触れる部分に穴を開けてみると、

やっぱりノギが出てきました。

実は動物病院では、ときどき遭遇する異物なんです。

散歩中に、落ちているこのノギを踏むなどして突き刺さり、取り囲むように炎症が起きたと考えられます。

今回のわんちゃんは、ノギを取りのぞいたことで、1週間後にはスッキリ治っていました。しかし、なかなかノギを見つけることができない場合、ずっと指間の炎症が治らなかったり、何回も再発を繰り返したりしてしまいます。

ちなみに、このノギは目や耳に入り込むことがあるため、たいへん要注意です。

 

なかなか治らない指間炎…実はノギかもしれません。

わんちゃんが指間を気にしていたら動物病院で相談してくださいね。