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2017.01.05
猫の骨盤骨折
こんにちは!
みなさん年末年始はいかがでしたか?私は、毎日急患対応に追われましたが、少しゆっくりできました(^_^;)
今回は、年末のことになりますが、ねこちゃんの骨盤骨折についてです。
このねこちゃんは、その日おうちに帰ってこないということで、皆さんで捜索した結果、動けなくなっているところを発見されました。
来院時、力強く鳴いてくれてはいましたが、下半身は動かせない状態でした。
交通事故の場合、レントゲン検査、超音波検査、血液検査などで全身の状態を確認しなければいけません。
今回、超音波検査、血液検査では幸い生命に関わるような大きな異常はありませんでしたが、レントゲン検査では骨盤を何か所も骨折していることが確認されました。
腸骨翼、腸骨体の骨折、仙腸関節の離断などが認められました。腸骨体の骨折によって骨盤腔が狭窄してしまっているため、排便困難が生じる可能性が高いと思われました。
そのため早急に手術を実施することになりました。
プレートやスクリューを用いて腸骨骨折、仙腸関節離断の整復を実施することで、骨盤の位置が元に戻り、便が通過できる骨盤腔を確保することが可能となりました。
術後、少しずつですが歩行もできるようになってくれました。また心配していた排便も問題ありません。
とても力強く頑張って治療をのりきってくれるねこちゃんですので、これからさらなる回復をみせてくれることでしょう。