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2016.09.13
子宮捻転の手術
こんにちは!
少し涼しくなって過ごしやすくなったかなと思ったら、今度は雨の日が続いています。連休の台風も心配ですね。
さて、避妊手術をしていない雌のわんちゃんでは、子宮蓄膿症といって子宮の中で細菌感染を起こし膿がたまってしまう病気をよくみかけますが、
今回はちょっと珍しい子宮捻転のわんちゃんの手術についてです。
今回のわんちゃんは、数日前から元気がなくなり、ご飯を食べなくなったとのことで来院されました。
早速検査を実施したところ、超音波検査にてかなり多量の液体を含んだ子宮が、腹腔内を占拠していました。
超音波検査では、子宮蓄膿症の場合においても、内部に液体を貯留させた子宮が確認されるため、子宮蓄膿症と子宮捻転を鑑別することは難しいと考えられました。
どちらの病気であっても治療の第一選択は外科手術となります。したがって、今回、子宮に異常があることは間違いないということで、開腹手術となりました。
すると腹腔内からは、捻転し、液体を含んでとても大きくなった子宮が出てきました。
子宮の一部は壊死して破れそうになっていました。早期に気付き手術をすることができてよかったです。
そして術後2~3日で、これまでのような元気、食欲を取り戻してくれました。
中年~高齢のわんちゃんねこちゃんでは、元気食欲がない場合、今回のような大きな異常が隠れていることが少なくありません。
少しでも気になることがあれば、早めに動物病院に相談してくださいね。