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岐阜県岐阜市の犬・猫の診療ならみのわ動物病院「脾臓の腫瘍」ページ


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2015.07.18

脾臓の腫瘍

じめじめした雨の日が続いていますが、体調を崩されてないでしょうか?

ちなみに彼らにはじめじめなど関係ないようです。

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先日わんちゃんの脾臓腫瘍の摘出手術がありましたので、今回は脾臓の腫瘍について。

脾臓はお腹の中にあり、血液の濾過・貯蔵および造血の機能や免疫機能をもった血液免疫系の臓器です。

脾臓の腫瘤(しこり)は比較的よくみられ、1/3~2/3は悪性腫瘍です。厄介なことにレントゲン検査や超音波検査ではそのほかの良性の腫瘍や血腫(血液の塊)と鑑別ができません。したがって、鑑別のためには開腹手術により脾臓を摘出することになります。悪性腫瘍も血腫も破裂してお腹の中で出血してしまう可能性があるため、それを防ぐためにも脾臓摘出は有効です。

 

さて、今回のわんちゃんは元気がなく立てなくなったということで来院されました。

来院時、口腔の粘膜の色がうすく、血液検査をしたところ貧血がみられ、通常の血液の半分くらいにうすくなっていました。そして超音波検査では腹水と脾臓に腫瘤が見つかり、腹水を検査したところ、お腹の中で出血していることがわかりました。

おそらく脾臓の腫瘤からの出血と考えられたため、その日のうちに脾臓を摘出する手術を実施しました。

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やはり脾臓に発生した腫瘤が破裂し、出血してました。

結果は悪性度高い腫瘍でしたが、一生懸命抗がん剤もがんばってくれています。

脾臓の腫瘍は、初期には無症状であることが多いため、気づいたときにはかなり進行してしまっています。

しかし、超音波検査などで発見することは難しくありませんので、早期発見、早期治療のためにも健康診断を考えてあげてください。