岐阜県岐阜市の犬・猫の診療ならみのわ動物病院「フィラリア予防について」ページ

そろそろフィラリア予防の季節がやってきます。

ということで、今回はフィラリア症とその予防について。

フィラリアとは細長い糸状の寄生虫で、犬糸状虫とも言います。このフィラリアは蚊によって媒介され、蚊がわんちゃんの血を吸うときに体内に侵入してしまいます。成虫は体長約20～30cmもあり、わんちゃんの心臓や血管に寄生します。そのため心臓機能が低下し、徐々に肝臓や腎臓など他の臓器に障害が出てしまいます。

フィラリア症の症状は慢性症状と急性症状があります。

慢性症状は、発咳、運動不耐性（運動を嫌う、疲れやすいなど）、体重減少などがみられ、さらに重篤化すると腹水貯留、失神がみられるようになります。

急性症状では、血色素尿（赤ワインのような尿色）、虚脱などがみられ、突然死につながってしまいます。

フィラリア症になってしまったわんちゃんは元の状態に戻れません・・・。

だから予防が大切なんです。

そして予防は簡単で、月１回の投薬で予防でき、さらに予防薬には、錠剤タイプ、おやつタイプ、滴下タイプなどがあるため、お家のわんちゃんに合った投薬方法で予防可能です。

予防期間は５月から１２月頃までです。きちんと予防してあげましょうね。