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2014.11.22
潜在精巣の手術
最近ねこちゃんの潜在精巣の手術が続いたので今回はそのお話。
以前にもお話したことですが、わんちゃん、ねこちゃんの精巣は生まれた時はお腹の中にあり、生後1ヶ月くらいかけて陰嚢に降りてきます。
しかしこの過程で止まってしまい、陰嚢まで降りてこない場合があり、それを潜在精巣や陰睾などと呼びます。
降りてこない精巣は正常の精巣に比べ腫瘍になってしまう確率が高くなってしまいますので早期の手術を検討することになります。
今回ねこちゃんの症例ですが、わんちゃんに比べ珍しいです。
こちらは皮下陰睾といって皮膚の下に睾丸が留まってしまった症例。
右側の睾丸は陰嚢にきちんと降りてきているのですが、左の睾丸は円の中の皮膚の下に留まってしまっています。
そしてこちらはお腹の中に留まってしまったため、開腹して睾丸を摘出しています。
お家の子の睾丸を触ってみてください。1個しかない、1個もない場合は、獣医さんと相談してみてはどうでしょうか?