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2013.12.05
犬の肛門周囲腺腫
最近あった手術からお話します。
肛門周囲腺腫は肛門のまわりにある腺組織から発生する腫瘍で、去勢していない高齢の雄のわんちゃんで多くみられます。これは男性ホルモンが関係しているためです。
この腫瘍は良性であることが多いんですが、わんちゃんが気にして舐めたりかいたりすることで出血や化膿することがあり、悪化すれば排便に障害をきたしてしまうこともあります。また、同じような場所に似たような悪性腫瘍ができることもありますので注意が必要です。
治療は外科的に摘出することになります。さらに再発を予防するために同時に去勢手術を行います。
今回のわんちゃんも肛門周囲腺腫ができてしまいたびたび出血してしまうために手術に踏み切りました。
術後は肛門の違和感がなくなりすっきりとしてくれるはずです。
このほか、去勢手術で予防することのできる病気はいくつかあります。
去勢手術をお考えの方は獣医さんとよく相談してください。