岐阜県岐阜市の犬・猫の診療ならみのわ動物病院「動物愛護法の改正」ページ

9月1日から動物愛護法が改正、施行されました。

気になった主な改正ポイントは、

①都道府県などは終生飼養に反する理由による引取りを拒否できる

②動物販売に際し、現物確認および対面説明の義務化

③犬および猫については、生後56日を経過しない場合の販売禁止

です。

①都道府県は、動物取扱業者からの引取り、老齢や病気を理由とした引取りなどを拒否できるようになりました。販売業者さんは販売用に供することが困難になったわんちゃんおよびねこちゃんについて、譲渡等により、その終生飼養を確保しなければいけません。また、飼い主さんにも終生飼養の責任がありますので、何らかの理由でどうしても飼えなくなった場合には、自分で新たな飼い主さんを探す、動物愛護団体に相談するなどして譲渡先を見つけてあげなければいけません。

②これによりインターネット販売が規制されます。動物を飼う前にはしっかりその動物を自分の目で確認し、販売業者さんから飼育に必要な説明を受けることが義務付けられます。

③まだしばらくは生後45日を経過しない場合の販売禁止となります。確かに特に可愛い時期を一緒に過ごしたいという気持ちも分かります。しかし社会性を学ばせて問題行動を減らす、隠れた病気を見つけるなどの利点があります。

飼い主さんには、一緒にいる動物達が命を終えるまできちんと飼養する「終生飼養」の責任があります。

最後まで責任と愛情をもって飼ってあげましょうね。