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2019.02.20
結腸腺癌の摘出手術
今回は回腸から結腸にわたり広範囲に発生した犬の結腸腺癌の摘出手術について。
今回のわんちゃんは半年以上前から下痢に悩まされていたようで、他院にて内科治療を行っていましたが、なかなか改善がみられないということで来院されました。
触診で腸の一部で硬く触れる部分が確認されたため、超音波検査を行ったところ、盲腸につながる結腸部分が明らかに肥厚していることが分かりました。
そして今回この部分は腫瘍性疾患が強く疑われたため切除手術を実施することになりました。
手術では盲腸の前の回腸部分から肥厚した病変部分の後ろの結腸部分まで広範囲に切除を行いました。
病理組織学的検査の結果、「結腸腺癌」と悪性のものでしたが、今回の手術で取り切ることができました。
大きな手術でしたが、無事手術を乗り切ってくれて、本当に良く頑張ってくれましたと思います。そして数か月経った現在でも転移もみられず元気に生活を送ることができています。今後もしっかりと経過をみていきたいと思います。