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2018.10.30
消化管内寄生虫「コクシジウム」
こんにちは!
だいぶ寒くなってきましたが皆さんは風邪などは引いてないでしょうか?
私は実は少し前に体調を崩してしまいました…。日々の疲れのリフレッシュにと友人達に誘われ夜遊びに出かけたのですが、リフレッシュどころか風邪をもらって帰ってきてしまったようで、喉の痛み、咳に悩まされました(*_*)今はもう完全に元気いっぱいです。風邪が流行っているようですので皆さんもご注意くださいね。
さて、今日は以前始めた消化管内寄生虫シリーズです。今回は「コクシジウム症」についてご紹介します。
コクシジウムは、原虫と呼ばれる種類の寄生虫で、犬や猫の腸管内に寄生します。特に子犬や子猫で多くみられます。
腸管内のコクシジウムはオーシストと呼ばれる卵のようなものを排出し、犬と猫の便に混じって出てきます。このオーシストを口にすることで、犬と猫は感染してしまいます。
無症状や軽度の軟便くらいの症状であることも多いのですが、子犬や子猫では、ひどい下痢を引き起こします。また粘血便がみられることもあります。激しい下痢症状が続いている場合、水分の喪失が著しく脱水症状がみられたり、栄養状態の悪化がみられたりします。
治療は、コクシジウムに効果のある駆虫薬を内服させることです。脱水や栄養状態の悪化した場合は、点滴治療が必要になります。
お家に来た新しい子犬や子猫が下痢で状態が悪い場合には、コクシジウムが潜んでいることがありますので、きちんと動物病院で検査をしてもらってくださいね。