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2018.08.15
皮膚糸状菌症
こんにちは!
お盆は満喫できましたか?私は病院から少し見える花火が夏らしい思い出ですかね(~_~;)まだあと少し残っている夏を何とか楽しみたいと思っています(^-^;
今回は診療でよく遭遇する皮膚病についてです。その中でも今回は皮膚糸状菌症についてお話します。
皮膚糸状菌症は、いわゆるカビと呼ばれている皮膚糸状菌が皮膚に感染してしまう病気です。この皮膚病は、犬、猫だけではなく、ウサギやハムスターなど多くの動物に感染します。そして人にも感染します。
通常、正常な皮膚をもつ健康な大人の動物ではあまり感染することはありませんが、免疫力の弱い若齢動物や他疾患によって免疫が弱っている動物、免疫抑制剤などの薬剤によって免疫が弱っている動物などでは感染しやすくなってしまいます。
皮膚糸状菌症の皮膚病変は、顔まわり、耳、四肢などに発症することが多く、円形の脱毛とフケ、痂疲(かさぶた)、丘疹などがみられます。
治療は、抗真菌薬(イトラコナゾール、ケトコナゾールなど)の内服薬や外用薬、抗真菌薬の入ったシャンプーによる皮膚の洗浄、毛刈りなどです。
また、さらなる感染の拡大や蔓延を防ぐために汚染された環境を清潔にすることがとても大切になります。
なかなか治らない円形脱毛、それは皮膚糸状菌症かもしれません。気になる皮膚病はすぐに動物病院で相談しましょう。