外傷性横隔膜ヘルニアの整復手術

外傷性横隔膜ヘルニア

こんにちは!

今回は子猫の外傷性横隔膜ヘルニアについて。

この子猫は生後約4ヶ月齢くらいの子で、外で弱っているところを保護され、元気食欲がなく、呼吸しにくそうとのことで来院されました。

レントゲン検査および超音波検査を実施したところ、胸腔内には腹腔内にあるべき肝臓が確認され、横隔膜ヘルニアが強く疑われました。

外傷性横隔膜ヘルニアは、交通事故や落下などにより腹部に急激な圧力がかかることで、膜胸腔と腹腔を分け隔てている横隔膜が破れてしまい起こります。そして腹腔内の肝臓や胃、腸、脾臓などが胸腔内に入り込んでしまうため、うまく呼吸ができなくなってしまいます。

治療は基本的に外科手術を行い、破れてしまった横隔膜を縫合して穴を塞ぎ、もとに戻すことです。

今回の子もかなり呼吸状態が悪く早急な手術が必要となりました。

 

腹部側から切開すると、横隔膜が破れ広範囲に穴が開いているのが確認でき、胸腔内には肝臓が入り込んでいました。

横隔膜ヘルニア整復手術

胸腔内に入り込んでいた肝臓を腹腔内に丁寧に戻し、横隔膜を閉鎖縫合しました。

横隔膜ヘルニア整復手術2

術後のレントゲン写真です。胸腔内がはっきり分かるようになりました。

外傷性横隔膜ヘルニア整復後

術後、呼吸は劇的に改善され、すくすくと成長してくれてます。本当に良かったです。