口腔内および食道内~十二指腸の異物除去

食道内視鏡検査

こんにちは!

今回は消化管内異物のわんちゃんについてです。

このわんちゃんは突然元気、食欲がなくなってしまったということで来院されました。

それ以上の症状は特にないとのことでしたが、検査中時折、口をくちゃくちゃしたり舌をペロペロしたりするしぐさが大変気になりました。

したがって、口の違和感、消化管の異常による不快感などを疑い、内視鏡検査を実施することになりました。

全身麻酔をして口腔内を確認するとなんとすぐに異常が発見されました。舌のつけ根に糸が食い込むようにひかかり、食道方向に流れていっていることが確認できました。

そして内視鏡を挿入していくと食道内に絡まったひもの塊が確認でき、そこからさらに胃、十二指腸へとひもの塊がつながっていました。これはさぞかし気持ち悪かったことでしょう。

内視鏡検査

このひも状の異物が食道と胃の中だけに留まっていてくれたら、内視鏡で取り出すことが可能だったのですが、今回は十二指腸までつながっていたことにより内視鏡での除去は不可能なため、開腹手術を行うことになりました。

開腹手術の前にまず、舌に絡まったひもを外し、口腔内および食道内の異物を内視鏡で胃内に押し込みました。そして次に開腹し、胃切開および腸切開を行い、異物をすべて除去することができました。

術後2日後すぐに元気、食欲の回復が観察することができ、その後数日で普通の生活が送れるまでに回復してくれました。

今回のようにあまり症状がみられない場合、診断がなかなか難しいのですが、頑張って検査を受けてくれたおかげですぐに原因をはっきりとすることができました。本当に良かったですね(^^)