口腔内悪性黒色腫(メラノーマ)

口腔内メラノーマ

こんにちは!

今日はわんちゃんの口腔内に発生した悪性黒色腫(メラノーマ)についてです。

今回のわんちゃんは頬が腫れてきたため他院にて感染の治療を行っていましたが、その頬の腫れが次第に大きくなってきたとのことでした。

腫れてきたという頬の部分を口腔内からよく観察してみると口腔粘膜から飛び出すように腫瘍を疑うような腫瘤が確認されました。

今回、まず腫瘤の一部を採取し生検を行ったところ、病理組織学的検査の結果は「悪性黒色腫(メラノーマ)」でした。

メラノーマは、皮膚などのメラニンを産生する細胞を由来とする悪性腫瘍です。口腔のメラノーマは進行の早い腫瘍で、領域リンパ節や肺などに高い確率で転移を起こします。現在実施される治療法は外科手術を第一選択とし、放射線治療、抗がん剤治療、免疫療法などがあります。

今回はCT検査により発生している腫瘍の範囲、転移の有無を確認し、その後外科手術を実施しました。

術後の病理組織学的検査の結果、境界部分が十分に切除されており、脈管浸潤(血管やリンパ管に腫瘍細胞が入り込んでいること)はみられないとのことでした。しかし、転移する可能性が高い腫瘍であることは間違いないため、今後の検査や治療をしっかり考えていかなければいけません。

今回のように口腔内に発生する腫瘍は観察しにくいため、意識的に注意をする必要があります。やはり早期発見、早期治療が大切ですので、定期的に口腔内もチェックしてあげてくださいね。