膝蓋骨内方脱臼+前十字靭帯断裂の手術


こんにちは!

夏真っ盛りですね。みなさん満喫していますか?花火大会、徹夜踊り、昆虫採集…行きたいところ、やりたいことはいっぱいなんですが、今年も行けそうにありません…(~_~;)

さて、今日は先日行った膝蓋骨内方脱臼を伴う前十字靭帯断裂の整復手術についてお話します。

前十字靭帯は、膝の関節内で大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)をつなぐ靭帯で、脛骨が前方に変位することを抑制しています。前十字靭帯断裂ではこの靭帯が切れることによって脛骨が前方に滑るように移動してしまったり、内旋してしまったりし、歩行が困難になってしまいます。

今回の子はトイ種のわんちゃんで、1~2か月前から膝蓋骨の内方脱臼による後肢の挙上の症状がみられていました。そんな中、突然の症状の悪化認められたためよく触診したところ、前十字靭帯が断裂しているときにみられる脛骨前方引き出し検査および脛骨圧迫試験での異常が確認されました。

ということで、今回膝蓋骨内方脱臼および前十字靭帯断裂の整復手術を行実施しました。

前十字靭帯断裂

断裂した前十字靭帯。

手術は、膝蓋骨の内方脱臼の整復としては、縫工筋前部(膝蓋骨を内方に引っ張っている筋肉の一部)の切断解放、滑車造溝術(膝蓋骨が滑る溝)、関節包の縫縮を行いました。

さらに膝蓋骨内方脱臼と前十字靭帯断裂の両方の整復を目的として、脛骨内旋制動術を行いました。この方法では、非吸収性縫合糸を用いて脛骨が前方に変位することおよび内旋することを防ぎます。

脛骨内旋制動術

 

 

 

 

 

 

 

 

そして手術は無事上手くいき、1~2週間でかなり歩行ができるようになりました。

これからまた元気に走り回れるようになるといいですね(^^)