猫の前十字靭帯断裂

こんにちは。外が急に寒くなり、病院内では暖房が必要な季節になってきました。みなさん風邪などひかないよう体調管理には気を付けましょう。

さて、今日は先日実施したねこちゃんの前十字靭帯断裂の整復手術について。

前十字靭帯は、膝関節内で大腿骨(太ももの部分の骨)と脛骨(下腿、すねの部分の骨)をつないでいる靭帯なんですが、激しい運動や事故などによって膝に急激な圧力がかかったり、靭帯の変性などによって断裂してしまうことがあります。

この疾患は、通常わんちゃんでよくみかけるんですが、今回は珍しくねこちゃんでみられました。

今回のねこちゃんの場合、原因ははっきり分かりませんでしたが、触診上でも前十字靭帯断裂時に認められる症状(脛骨の前方への引き出し徴候)がしっかりと確認され、手術前1週間程内科治療を行う期間がありましたが、改善はみられませんでした。

治療は靭帯の再建手術になることが多く、今回も縫合糸を用いた前十字靭帯の再建手術を行いました。

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写真は断裂した靭帯です。

 

猫ちゃんの前十字靭帯の断裂は比較的珍しいので、治療法に関して悩むところです。

保存治療で改善がみられる場合も少なくないのですが、膝関節の不安定性が残る可能性が考えられるため、手術によって早期に膝関節を安定させてあげた方が、長期的な治療成績はいいと考えられます。

今回のねこちゃんもも2~3週間くらいでかなり正常に近い歩行に改善していました。

まだ運動制限をしなければいけないのですが、早く以前のように元気に動き回れるようになるといいですね。